ダイエットで痩せる > 誤ったダイエット



ダイエット食事療法による栄養素摂取不足

 ダイエット痩せるために、1,000〜1,200kcal/日のエネルギー摂取では通常食べているものをそのままの割合で減らすと、いくつかの栄養素の摂取不足となります。肥満症の食事療法で大事なのは、健康に障害を与えないで体脂肪を減らすことであり、摂取エネルギーを全体に抑えるなかで蛋白質、糖質、脂質を適正に配分し、ビタミン、ミネラルも不足しないようにします。

 肥満症治療食の栄養素の設定で蛋白質は標準体重×1.0〜1.2g/日、脂質は必須脂肪酸の確保のため20g/日以上、糖質は100g/日以上、ビタミン、ミネラルは必要量を確保します。

 最も重要なのは蛋白質です。近年、特定の食品に偏ったダイエット法が若い人たちの間で流行していますが、低蛋白質が原因と考えられる骨粗素症や貧血、無月経などの発症が認められることがあり、社会問題化しています。このような場合、1日に必要な蛋白質の確保が必要で、蛋白質は体蛋白の崩壊を防ぎ、生体に必要なアミノ酸を供給します。このために良質の蛋白質を摂取することが必要です。

 肥満者のエネルギー必要量は必ずしも同じではないので、食事制限によるエネルギー不足は、エネルギー必要量が多くなればなるほど多くなります。摂取エネルギー量の設定は、仕事が事務か激しい肉体労働か、運動量は多いか少ないか、などを考慮して決定します。

 ダイエットで痩せるための肥満症の食事療法では1,000〜1,800kcalという幅広い摂取エネルギー量のなかから、一人ひとりに合った食事療法を選択するよう心がけねばならないのです。

 BMI30以上の人のダイエットで痩せるゴールを、標準体重(kg)=身長(m)2×22に求める必要はなのです。肥満症の治療は標準体重にすることにあるのではなく、肥満に伴う合併症を減量させることにより改善することにあります。体重を数kg減少させるだけで糖・脂質代謝異常、高血圧などは著明に改善します。当初の目標は3〜6カ月で体重の減少が5kg、BMIの減少が2などとし、目標が達成できればさらに体重を2kg、BMIを1減少させるといった実行可能な目標を作り、それを繰り返します。

ダイエット用の誤った薬物使用

 ダイエット痩せるために、1年くらい前、中国の漢方薬での死亡例が相次いで報告され社会問題になったことがありました。現在、欧米にて認可されている抗肥満薬のシブトラミン(中枢性食欲抑制薬)やオルリスタット(リパーゼ阻害薬)でも6カ月内服して4〜6kgの体重減少を起こすにすぎません。それが、この漢方薬では1カ月に6kgも減量できるというのですから、それだけでも異常であり、この痩せ方は毒で痩せているだけと考えても当然なのです。中国のこの漢方薬には実際、肝臓毒になるニトロソ化合物が含有されていました。

 ダイエット用のこんな強力な薬剤とは違っても、「1日1本飲めば痩せる」と宣伝しているものもあります。実際、健康食品のなかには、コレステロール低下作用や腸管からの糖質吸収阻害作用などの効果を有するものもあろます。しかし、体脂肪の燃焼作用や体重減少効果を人間で証明したダイエット食品はほとんどありません。したがって、減量の一助にはなっても減量法とはいえないのです。

 以前は甲状腺ホルモン剤がダイエット用の抗肥満薬のなかに名前を連ねていた時代もありまた。しかし、甲状腺ホルモン内服にて、減少するのは筋肉であり、脂肪はほとんど減少しないことが明らかになり、現在では肥満に対しては使用しないことが常識になっています。

 ダイエット用の中国の漢方薬が悪いというと何もかも漢方薬は悪いように聞こえるかもしれません。しかし、日本でも肥満症の病名で医療保険の適応が取れている漢方薬があります。それは「防風通聖散」です。これは18種類の生薬よりなりますが、この内の麻黄にはエフェドリンが1gあたり3mg含有されており、連麹、ケイガイ、甘草にはホスホジエステラーゼ阻害作用があるため、この漢方薬を内服させると交感神経系が持続的に活性化され、全身代謝量が冗進して痩せることが証明されています。食事療法と併用すると6カ月間で食事単独より3kgさらに痩せられます。このような漢方薬のあることを知っておくと便利なこともあります。

 一方、サウナに入ると体重は減少し、一見痩せたような印象を与えます。しかし、発汗により水分が減っただけで、水を飲むとすぐ元に戻ってしまいます。脂肪が減少したのではないのでダイエットとはいえません。また、利尿薬使用や下剤の乱用も同様に脂肪減少とは関係がないのでダイエットとはいえないのです。

 ダイエットして痩せ、減量するには、正しい知識と情報、指導のもとに個人個人に合わせた適切な食事・運動指導と精神的ケアが行われるべきです。安易な誤ったダイエット法には大きな危険がつき物であることを再確認して下さい。

誤った単品ダイエットによる障害

 痩せるための誤った単品ダイエットとして、手軽で安価な一品目のみを食べるダイエットが流行したことがありました。グレープフルーツダイエット、リンゴダイエット、パイナップルダイエット、ゆで卵ダイエットなどです。

 これらのダイエットは、体重は減少してもビタミン欠乏性多発性末梢神経障害や筋力低下、知覚異常、さらには、口内炎、不整脈、意識消失発作などの重篤な障害を起こす症例が相次いで報告され、今では間違ったダイエット法として知られています。

 肥満とは脂肪が過剰に体内に蓄積した状態をいい、肥満が悪いのは太れば太るほど糖尿病、高血圧症、高脂血症などの生活習慣病を合併するからです。肥満が多くの合併症を伴うのは、脂肪細胞は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、多くの合併症を引き起こすホルモンを多数分泌する内分泌器官でもあります。

 例えば、インスリン抵抗性の糖尿病の元凶となりうる腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor−α:TNF−α)、高血圧症の原因になりうるレプチンやアンギオテンシノーゲン、さらには、動脈硬化の元凶となるアデイポネタテンなどのホルモンが分泌されているのです。

 さらに、これらの合併症は、今ある体重から5〜10%減量(脂肪量の低下)できればホルモン分泌は正常化され治ってしまうことも明らかにされています。

 それゆえ、脂肪の過剰蓄積が悪いので減量にて脂肪を減らすことは大きな意味があります。しかし、上記のような果物やゆで卵による単品ダイエットでは、生命の維持に不可欠な蛋白質(必須アミノ酸)やビタミン、ミネラルが欠乏し、重篤な前述のような合併症をきたしたり、基礎代謝量の低下につながり、筋肉量や水分は減少しても、脂肪の減量は少なく、その減量もすぐに止まってします。

 日本人成人は、骨格筋の維持のためにも、栄養学的に1日最低70gの蛋白質(1〜1.2g/kg・標準体重)を摂取すべきなのです。これは、牛乳(200ml)1本+卵1個+魚80g(刺身5切れ)+肉80g(8×4×0。8cm)+豆腐1/2丁に匹敵します。このようにダイエットには正しい栄養学的知識や情報が必要なのです。
キーワードアドバイス
ツールプラス

Powered by SEO対策
サイトマップラス
Powered by SEO対策
総合リンク集 Link Station SEO対策 KEN SEO勉強会 ジャンル別リンク集 CRANE SEO対策 KenNavi 経営 お役立ちサイト集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。