ダイエットで
痩せることが必要な小児の肥満に関して疫学的な記述を行う際には、成長期における「肥満」の判定基準を何にするかが問題ですが、国際比較などを目的とした場合には、性・年齢別BMIチャートが発表されています、この基準を用いて成人でのBMI≧25に相当する者の割合の推移について国民栄養調査データを解析した結果では、最近20年間で12〜14歳の女子を除くと約1.5〜2倍弱の増加が認められました、また、男子では郡部でBMIの増加傾向が有意に高く、女子では大都市部で有意に低かったのです、すなわち、前述した成人における地域間差が小・中学生のうちからすでにみられていることが確かめられました。
最近20年間で、BMI≧25に相当する12〜14歳の約1.5〜2倍弱の増加は大きな問題です。思春期に肥満であった人は肥満でなかった人と比べて、老年期以降の生活、医療、生命予後が悪いことがわかっています。また思春期の肥満はほとんどが小児期肥満の持ち越しです。そういった意味で小児期に肥満対策をとることは大変重要な意味を持ちます。
小児期には成長を始め沢山の大人とは違った有利な特性があります。その特性を生かして肥満を予防、改善することは、成人肥満より容易でかつ効果が持続し易い傾向があります。
軽、中等度肥満は、食生活や日常生活習慣を改めるだけで、かなり効果は認められます。高度肥満は、直りにくく糖尿病や脂肪肝、高血圧や高脂血症などの合併症も小児期から起こってくることが多いので、必ず医師の診察を受け、適切な指示に従う必要があります。