ダイエットで
減量中には、糖質、脂質はなるべく摂らないことが原則です。特に糖質は体内で中性脂肪に合成されるので肥満治療では、まず減らさなければならないものです。食後血糖が上がりやすく、また甘さが食欲中枢に働くために満足度は大きいのですが、空腹時には血糖が下がって空腹感を助長する欠点もあります。
肥満症を治療し
痩せるために、糖質、脂質の適正組成比をいかにすべきかの議論はまだ定まっていません。減量効果は、脂質の多いほうがよいとの報告もあります。一方、高糖質(60%)を奨める考えもあるが、根拠となる臨床成績はほとんどありません。かつての日本は肥満が少なく糖尿病も少なかったので、そのときの日本食(糖質60%)がよいとする考えが受け継がれてきています。
これに対して、肥満糖尿病患者に、総エネルギーを同じにした高糖質(糖質:脂肪=55%:20%)食と低糖質食のほうが血糖の低下、インスリン分泌の減少、中性脂肪の低下、高比重リポ蛋白(HDL)コレステロールの増加など、好ましい糖・脂質代謝効果をもつことが示されていません。これらのことから低糖質食が推奨され、空腹感も抑えられるなどの特徴もあります。
アメリカ糖尿病学会ではかつて総エネルギー摂取の抑制のため脂肪を減らした高糖質食を奨めてきました。しかし、近年、高糖質(糖質55〜60%、脂質30%以下)食の催糖尿病作用に警鐘が鳴らされ、1994年、糖/脂質比は個々患者の状態に応じて決定するとして空欄としました。日本でも、人種、風土、食種の相違を十分考慮し、日本人での調査に基づき再考する必要があると思われます。少なくとも高糖質食は避けなければなりません。
ダイエットで
痩せるための低糖質(高脂肪)食については、脂肪酸組成が問題となり、その種類によって作用が異なることを念頭に置かなければなりません。飽和脂肪はインスリン抵抗性を増しますが、オレイン酸は問題ないとされます。また、エイコサペンタエン酸はインスリン感受性を改善するとの報告もあります。
ダイエットで減量するために食事療法を行うときには、糖質ではグリセミックインデックス(GI値)も考慮されなければなりません。すなわち、糖でも食後の血糖上昇の少ない(GI値の低い)ものが推奨されます。